三つの世界一を持つ湖はこの時期が見頃!

歴史は古く、奥深くに人々の魂が眠る湖の神秘的な透明度

全世界に湖はおおよそ300万~400万あると言われています。
と言っても、その湖の定義は曖昧であったりしますが、それでも数百万もの湖があるということです。
一番湖の数が多いのはご存知カナダで、もしかしたら人の数より多いのではという噂も。
しかし今回ご紹介するのは、世界で一番古く、深く、透明度の高い美しい湖。
そしてその大きさはアジア最大で、琵琶湖の約47倍。もはや絶句。
その湖は、ロシアにありました。

バイカル湖~シベリアの真珠~


出典:RETRIP

その名はバイカル湖、別名「シベリアの真珠」と呼ばれる三日月湖です。
面積は31,494㎢、最大水深は1,642mと想像もつかないものであり、1月から5月にかけては
湖が凍結するので果てしなく続く氷の地となります。
こちらも世界一である透明度は、本当に湖で自然にできたものなのかと疑いたくなるほどの透き通り。


出典:ロシア写真

次に世界一の水深について、その昔海溝があった場所なのですが自然が起こした地殻変動により
現在のような湖と姿を変えたのです。
ですがこれも自然、小さくなるのはよく聞きますがここでは海溝が今なお広がっているとのこと。
単純にもしこのまま広がり続けるのであれば、いずれは世界一大きい湖となるのでしょうか。


出典:ギャザリー

そして、ある意味一番のポイントとも思えるその歴史の古さ。
そもそも、これだけの数の湖があるのに対し10万年以上の歴史がある古代湖はたったの20ヶ所ほど。
きっと湖が作られては消え、というのを繰り返してきたのでしょう。
その中で最も古いと言われ、さらにここに生息する生態系はガラパゴス諸島同等の珍しさや多さ。
バイカルアザラシなどの固有種も多くいるそうです。


出典:ウレぴあ総研

また、最初に書いた通りバイカル湖は奥深くに人々の魂が眠る湖。
その真意は、20世紀初頭に起きた有名なロシア革命にまでさかのぼる。
この時白軍は、迫りくる赤軍から逃亡するために軍資金や財宝を持ってシベリアへ向かった。
全部で125万人の人々の大行進となったが、奇しくも白軍を襲ったのは異常な寒さ。
マイナス20度を下回るほどの気温と吹雪が続き、毎日誰かが凍死することが当たり前となってしまっていた。
それでもなお生存した25万人がたどり着いたのが、今バイカル湖へ行く皆が通る都市イルクーツク。
目の前に広がる巨大な湖は凍りつくし、横断を計るも待ち受けていたのはマイナス70度の世界。
耐えられる者などおらず、死者のみが湖面にいるバイカル湖はやがて春が訪れ、雪解け。
氷が水となり消えゆくように、25万もの人々がこの水底へと沈んでいった。
このことから、バイカル湖には人々の魂が眠っていると言われ続けています。


出典:バイカル湖の悲劇

世界一の美しさを誇る湖には、悲しい歴史が刻まれていました。
それを知ってから改めて見ると感慨深いものがありますね。
とは言っても、死者の怨念やらなんやらがあるわけではないので、安心して行ってください。
冬はほんとに壮観で、なんとスケートをする人もいるらしいですよ(完全フル装備で)。


出典:探検家 yoshiiの探検・冒険の旅のブログ

1月はまだ始まったばかり。
世界的な広さで見ればロシアはそう遠くないので、是非旅行に足を運んでみてください。

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